タミヤ
1/350
大日本帝国海軍
戦艦大和
(リニューアル版)
製作記
船体製作編


平成27年(2015年)7月10日完成

Making of
Tamiya
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Imperial Japanese Navy
Batlle Ship
YAMATO
 
 
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船体の作業に突入します。
下部船体部品ですが、でっかいですねぇ…





スタンド取り付けナットを接着します。






上部船体と下部船体の間の板を取り付けます。
ウオーターラインモデルにする際にはコレが船底になります。
取り付けビスは全体に差し込んだ後、中央から艦尾艦首へと順に締め込んで ひずみを逃がします。


最上甲板裏側に各砲塔の支筒を接着、新造時の副砲用のモノまで用意されています。
キットの構成を見る限り、新造時仕様も考慮されているのが解ります。


舷側に付く機銃座取り付け用の穴をあけます。


航空機作業甲板です。
キットパーツもレール以外は素晴らしいディテールが施されています。


ポントスモデルのエッチングパーツです。
キットパーツのディテールも活かすような構成ですが、
リノリウム歩行帯がモールドされておらず、キットのデカールを使用する前提になっています。


ライオンロアのエッチングパーツです。
こちらは全面を替える仕様で、ディテールもややオーバーながら細かく施されています。
また、リノリウム歩行帯もモールドされています。
今回はこちらを使用することにします。




表面のディテールは全て削り落とします。


エッチングパーツの接着面は接着剤の食いつきを良くするために
スポンジヤスリで荒らします。


接着面積が広いので密閉状態でも硬化する二液混合タイプのエポキシ接着剤を使用します。



航空機格納庫です。レールなどは切り落としてエッチングパーツを接着します。


扉の保持レールを0.2o×0.5oの洋白線で作り直します。


扉をクリアするためにレールは取り外せるようになっています。
外すレールは切って、レールはめ込み金具を0.5o角プラ材を輪切りにして作ります。


扉の脇に用途不明の角パイプが2本あります。
0.5o角プラ材で作ります。


ラッタルはセットに入っていなかったのでゴールドメダルのパーツセットから流用します。


2015年3月に発見された武蔵の艦首です。
菊花紋章に匹敵する大きなムアリングパイプがはっきりとわかります。



こちらは大和、よく見るとこちらも同様になっています。
これまでいわれていたよりも二回りほど大きく、位置もかなり上です。



てなわけでムアリングパイプの位置と大きさを修正します。
まずシアノンを流し込んで埋めます。
流れないようにシリコンを裏から当てておきます。




整形して3oの穴をあけます。



3o真鍮パイプでムアリングパイプを作ります。



最上甲板のとりつけ。
ビスは組み立て説明書の指示通りに艦尾側から締め込んでいきます。


最上甲板端側を接着。
もうほとんどのネジは外せません。
大丈夫だと解っていてもやり直しが出来なくなる状態はちょっと怖いです。




船体は多数の部品のつぎはぎなので隙間などが多少なりとも出来てしまいます。
ポリパテを使って埋めます。




削って無くなってしまったモールドを溶きパテを吹き付けて再生します。




艦首フェアリーダーの工作。
(個人的に)非常に気になる部分なので気合いが入ります。


御紋章取り付け板の上に伸ばしランナーで縁を作ります。
ずいぶん前からあるのが解っているのに、なんでキットでは再現されていないんでしょうか?


溶きパテを塗りたくって傷埋め&状態確認します。


艦尾フェアリーダーですが、以前製作した大和でも行いましたが
今回さらに出来る範囲で再検証しました。


大きなきっかけになったのがこの写真、捷一号作戦時の大和です。
矢印は旗竿の影です、フェアリーダーの影が全く見えません。


キットで影の角度と長さを合わせてみると明確な影が出来ます。



上は武蔵公試時の写真です。
少なくとも大きな物体が存在しないことが判ります。

私は艦尾にはフェアリーダーや、一部で言われている爆雷投下機、ロープリールなどの
艤装品自体が存在しないと断定しました。


しかし矛盾が発生します。
これは公試時の大和、艦尾旗竿付近に何かがあるのが判ります。


別の写真ではまた矛盾が発生します。
こちらは昭和18年頃のトラックにおける大和です。
艦尾旗竿付近に何かがありますが、角度がほぼ同じにもかかわらず上記の写真とは違います。


おそらくこういったものが一時的に置かれていたものと思われます。
これなら写真によって艦尾にあるモノの形に違いが生じることが説明出来ます。


そんなわけでフェアリーダーは切り落としちゃいました。




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