タミヤ
1/350
大日本帝国海軍
戦艦大和
(リニューアル版)
製作記
航空機、搭載艇、砲熕兵装製作編

平成27年(2015年)7月10日完成

Making of
Tamiya
1/350
Imperial Japanese Navy
Batlle Ship
YAMATO
 
 
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キャノピーはエッチングメッシュで作り直します。


エンジンカウルに1.5oドリルで開口、奥に保持用&プロペラ射し込み用に
1oの穴を開けます。


今回は零式水観2機、零式水偵2機を製作します。



フロートの支柱はエッチングパーツに交換します。


プロペラは別途に組み立てて割り箸に刺しておきます。

今回の大和の仕様では搭載機は本来無いのですが、賑やかしにもなるので
磁石を使って着脱出来るようにします。


搭載艇の製作、11メートル内火艇はライオンロアのレジン製を使用します。


左の三つ(正確には4槽)はキットパーツ、完成するとほぼ見えなくなってしまうのが残念です。
右の17メートル水雷艇は以前依頼で製作した長門で製作したのですが、使わない代物だったので ずっと残っていたモノです。
勿体ない上にせっかくなので流用します。


大和製作の際の大きな関門のひとつ、25o三連装機銃です。
ポントスモデル、ライオンロア、両セットに用意されています。
前者が左、後者が右です。
ポントスモデルはキットパーツを加工してエッチングパーツなどを足していく方式で
かたやライオンロアは全てエッチングパーツの組み合わせです。
ポントスの削りだし銃身は魅力的ですが、全体の精密感はライオンロアの方に軍配が上がりそうです。


25ミリ機銃は1/350だと幅は約0.4oになります。


キットパーツは約0.7o、ライオンロアのは0.2o
倍近く太いか半分くらい薄いかという両極端な状態です。


んで精密感をとってライオンロアの方を使うことにします。


今回は28基組み立てます。


25o三連装機銃28基完成、と言いたいところですが
機銃架だけで銃本体はこの段階では載せません。
1基試作したポントスモデルのももったいので使用します。


機銃は色が違うので、このランナーに付いた状態で塗装して 最後に接着します。


単装機銃もライオンロアのパーツを使います。
そのマニュアルでは何故か14基作成の指示なのですがこの時期の大和には6基だけの筈です。
ちなみにその14基をどこに付けるのかの指示もありませんでした。
完全にミスですが、(特に海外製品では)よくあることだったりします。


金属砲身は、加工時の油が残っている可能性があるので シンナーに5分ほど漬けて脱脂します。



八九式127o連装高角砲の作業に入ります。
黄色いのはライオンロア、グレーがポントスモデルのレジンパーツです。
ディテールはポントスのモノが良いのでそちらを使います。


各パーツ切り出してバリなどを取っておきます。



0.9oドリルで開口して金属砲身を接着します。


架台に接着。


照準器カバーの中には双眼鏡が入ります。


照準器カバーを接着。


機関部カバーを接着。
せっかくのディテールがほとんど隠れてしまうのは残念です。


装填手台と梯子のエッチングパーツを接着して完成です。


塗装時の保持用に両面テープを貼った割り箸に仮止めします。


シールド付き高角砲です。 キットパーツに金属砲身を接着します。




エッチングパーツはライオンロアのモノを使用します。
シャッターはかつては外に出っ張っていた同社の同パーツですが
やっとくぼんだモノになってくれました。


手摺と照準器シャッターのエッチングパーツを接着して完成です。



と言いたいところですが、どうやら高角砲のシールドには手摺がないようです。


こちらは現在の大和、手摺が無いのが判ります。
というわけで、せっかく付けたこの手摺は外しました。
なお、武蔵には付いていることが写真から確認されています。


25o三連装機銃シールドです。
最近の研究で三種類あったとされる説が有力です。
このキットではその三種類が再現されています。
右側は有名な角がある型で、左は新造時から搭載されている型、
真ん中は昭和19年に 増設された型です。一見左のと同じ形に見えます。


並べてみると、増設されたモノの方が少し背が高くなっています。
機銃操作員が乗る台が一段高くなったためとも言われています。


また、増設されたモノは背面にハッチがあるのも特徴で、それも簡単ながら再現されています。
新造時からのモノはどこから出入りするのかというと、床からか前面のシャッターから行っていました。


銃身はポントスモデルの削りだし銃身を使用します。
一個試作してみました、銃身を綺麗に塗り分けたいので
別に保持させることにします。


銃身を差し込むためにキットの銃身を削り落とします。
両脇はともかく真ん中はちと難儀しました。




一、二個ならともかく24基もの大量の銃身差し込み用の穴を
どうやって綺麗に揃えて開けようかと考えて、治具を作りました。
これにセットしてボール盤で開けていくきます。


各エッチングパーツを接着します。
シャッター、手摺、背面ハッチはライオンロア。
ジャッキステーはポントスモデルのモノを使います。





副砲塔の組み立て。
キットパーツだけで遮熱板のディテールをしっかり再現しています。
旧キットで散々悩まされた場所なので感慨深いです。


前面のエッチングパーツはキット付属のモノを使用します。
それ以外はライオンロアのモノが中心になります。



外板の合わせ目はシアノンで埋めます。


側面にジャッキステーを接着。
とれやすいので注意します。




第一副砲塔(前部副砲塔)の空中線支柱三脚の位置が合いません。
エッチングパーツを加工して合わせます。


第四副砲塔(後部副砲塔)も同様に合いません。
こっちはエッチングパーツを加工しても合わせられそうに無かったので
0.3oと0.2oの真鍮線を加工して作ります。


砲眼孔防水覆いはライオンロアのレジンパーツを使おうかと思っていたのですが
仮組してみたところエッチングパーツが当たってしまい入れられません。



そこで1.2oのプラ材に金属砲身差し込み用の穴を開けたモノを芯にして
エポキシパテで防水覆いを自作しました。


副砲塔リング部の通気口は抜きの関係で彫りが浅いので
ドリルで彫り増しします。


副砲基部にある吸気口にエッチングパーツを接着。



支筒や基部にエッチングパーツを接着。



パラヴェーンはGenuine modelの甲板艤装品セットから。
バンパーを伸ばしランナーで作ります。
なお、実戦では一度も使わなかったといわれています。



副砲支筒部完成です。




主砲塔旋回盤です。一応下部まで再現されていますが、
今回は完成品を開けて楽しむ、といったスタイルでは無いので
そういった部分はオミットします。





砲室床板を接着します。砲室内部もある程度再現出来るような構成になっていますが、
今回はカットモデルにするわけでも無いので最小限の部品で済ませます。


砲眼孔防水押さえの固定金具はエッチングパーツに替えるので削り落とします。



エッチングパーツを接着していきます。


出入り口の上にある雨よけを0.3o真鍮線で作ります。




測距儀カバーのシャッターがパーツ化されており、せっかくなので
「開」「途中」「閉」の三態で作りました。


ジャッキステーを接着。
かなり細かいです。



増設機銃台はGenuine modelのパーツセットから。
撃ち殻捨て穴まで再現されています。



キット、パーツセットでは鉄板のブルワークですが、実際は手摺で、
マントレットとして畳がくくりつけられていたそうです。
その説に倣って、手摺に替えますが、専用のモノがないので
ジャンクパーツから適当に合わせます。



機銃弾薬箱です。
向かって左からキットパーツ、ライオンロアのレジンパーツ、Genuine modelのパーツ。
キットパーツのディテールも素晴らしいですが、今回はGenuine modelの物を使います。


機銃弾薬箱を接着していきます。



主砲塔のバーベッドに過旋回防止のストッパーをプラ板で作ります。
上の写真は2015年に発見された武蔵の一番砲塔のバーベッドです



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