フジミ
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大日本帝国海軍
戦艦扶桑(昭和18年前半仕様)
製作記

塗装、仕上げ編

Making of
Fujimi
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Imperial Japanese Navy
Batlle Ship
FUSO
 
 
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塗装作業に入ります、最初にクリアーパーツの探照灯のレンズ部はマスキングして
反射板部分にはシルバーを塗布しておきます。


塗膜のざらつきが木甲板シールの貼り付きを妨害するのでマスキングします。


金属部品やレジンパーツにはメタルプライマーを吹き付けます。
そしてグレーサフを吹き付けます。
モールドを埋めたり太らせないように薄めに吹き付けます。


喫水線下にC29艦底色を吹き付けます。
塗料は別途表記が無い限り全てクレオスのアクリル(俗に言うラッカー)です。


C79シャインレッドを縦方向にランダムに吹き付けます。


C59オレンジを同様に吹き付けます。


再びC29艦底色を横方向にランダムに吹き付けます。


航空機作業甲板にリノリウム色を吹き付けます。
リノリウム色は
C29艦底色70%
C58黄橙色20%
C32軍艦色(2)10%
を混ぜて作ります。



艦橋のグレーチング部にはC43ウッドブラウンを吹き付けた上から C44タンを吹き付けます。



グレーチング部とリノリウム甲板をマスキングします。



喫水線下をマスキング。


軍艦色の塗装に入ります。代表として前檣楼で解説します。
まず、GX2ウイノーブラックを吹き付けます。
奥まった所にも塗料を入れていきます。


C32軍艦色(2)70%+GX2ウイノーブラック30%を合わせたモノを吹き付けます。
あまり奥の方には入らないようにします。


C32軍艦色を斜め上方から吹き付けます。
下方からは吹き付けないようにします。


C32軍艦色(2)70%+GX1クールホワイト30%を合わせたモノを
ほぼ真上から吹き付けます。



煙突上部はGX2ウイノーブラックを細吹きし、
塗り分け部は筆で塗り分けます。


マスキングを剥がします。 (甲板のマスキングはまだ剥がしません)


リノリウム甲板のリノリウム押さえ部分の塗膜を剥がして
真鍮地を出します。


マントレットの塗装はホルベインアクリラガッシュを使用します。
塗膜が弱いモノの隠蔽性能が高く、下地を溶かしたりしません。
使用した色はチタニウムホワイト+イエローオーカー少々です。



デカールの貼り付け。


タミヤエナメルXF64レッドブラウンで船体の錆を塗っていきます。


全体にC182スーパークリアーつや消しを吹き付けます。


双眼鏡などのレンズ部にC8シルバーを塗ります。


甲板のマスキングを剥がして木甲板シールの貼り付け作業にかかります。
機銃増設前の仕様なので増設機銃用の部分は張り替えます。
資料等を見て確認しておきます。




増設機銃部は切り離して、別の木甲板シールの無地部分を移植します。


全体の木甲板シールの貼りが終わりました。
増設機銃が無いとかなりスッキリしています。


探照灯台の手摺に付けるキャンバスを作ります。
ティッシュペーパーにカッターの刃を当て、上からハンマーで叩いて切ります。
普通にハサミやカッターで引いても綺麗に切れないのでこの方法を使います。


切り出したティッシュペーパーを探照灯台の手摺に木工用ボンドで接着します。


白溶きパテを塗って補強&塗装します。


甲板に細かい艤装品を接着していきます。
ゼリー状瞬間接着剤を使用しますが、白化を防止するために
ある程度接着したら瞬着硬化スプレーを吹きかけておきます。


スタンド&飾り台と接続します。



3oポリキャップの軸を使って砲塔を取り付けます。
キットのポリキャップだとかなりきつくて押し込む際にかなりの力が要ります。
その結果、思わぬ損傷をしてしまう恐れがあるのでこの方法を使います。


煙突を接着。


空中線の作業にかかります。
今回使用するのはモデルカステンのメタルリギング0.15号



前檣楼の信号旗ロープ、後檣の空中線を張っていきます。
瞬間接着剤を盛りつけてターンバックルを作ります。


上部構造物を接着。


0.5o真鍮線で艦首両脇に空中線支柱を作ります。


こちらは舷梯の支柱です。
同様に0.5o真鍮線で作ります。


手摺の接着。
一カ所ずつ調整しながら接着していきます。



空中線作業の新お助けアイテム!
余っている割り箸を加工して作りました。
長い空中線を張る際に保持が大変なのでこれで支えてもらいます。


途中で「両持ちじゃ無くてよくね? 片持ちの方が楽じゃね?」と気がついて
右のモノを新造しました。


このように長い空中線はこれに一時持ってもらいます。


空中線の接続部は白を塗って絶縁碍子っぽくします。


舷梯の取り付け。
かなり複雑なロープ回しです。


投鉛台、錨見台を接着。


不幸な事故が発生しました。
磁石に着けるためにフロートにピアノ線を埋め込んでいました。
それがほんのちょっと長いので、ニッパーで切ろうとしたら
「パチンッ」としたとたん、その衝撃で零式水観が吹っ飛んでしまいました。
残ったのは左の部品だけです。
急遽タミヤの旧大和キットから零式水観を流用します。


同様にディテールアップします。


んで完成です。
30年近いギャップのある両キットですが、
決して劣らぬ出来映えです。


航空機運搬台車に載せます。
今回磁石取り付けにしたのは、これまで接着しても輸送中に外れてしまうことが多かったため
ご依頼人様でも着脱容易なこの方法を使うことで、別途梱包が出来、損傷を防ぐことが出来ます。


艦首にC9ゴールドを塗った菊花紋章を接着。


最後に艦尾旗竿に軍艦旗を掲揚して完成です!



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